このページはダンテスヴューの競走馬メモです。
2022きさらぎ賞終了時点までの成績を参考に、好走パターンに関する考察や血統背景等をまとめています。
馬主:金子真人HD
生産者:ノーザンファーム
調教師:[西]友道康夫
主な勝ち鞍:
馬場別成績 芝・ダ(良〜不良)
良 | 稍重 | 重 | 不良 | |
芝コース | (1-0-0-1) | (0-2-0-0) | (0-0-0-0) | (0-0-0-0) |
ダートコース | (0-0-0-0) | (0-0-0-0) | (0-0-0-0) | (0-0-0-0) |
コース別成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | |
札幌(右) | ||||
函館(右) | ||||
福島(右) | ||||
新潟(左) | 1 | |||
東京(左) | 1 | |||
中山(右) | ||||
中京(左) | 1 | 1 | ||
京都(右) | ||||
阪神(右) | ||||
小倉(右) |
持ち時計(距離別、上がり)
−持ち時計【時計(上がり3F)、日付−着順 】
・東京芝1800m 1.47.2(33.7)
2021.11.20–4着
・中京芝2000m2.00.5(35.3)
2022.2.6–2着
−上がり3F【時計(日付、競馬場、距離、着順)】
最速33.1(2021.8.15新潟芝1800m–2着)
最遅35.8(2021.10.2中京芝2000m–1着)
ダンテスヴューの脚質に関する考察
・差し、追い込み
テン1F平均は13.5とかなりゆったりレースに入るタイプで、あまりスタートは得意ではないのかなと感じます。
大舞台になったらこの部分が大きな課題になってきそうです。
重賞見解・レース後メモ
主に2021年11月以降のレースに関するTomの見解やレース後のメモをまとめています。
2021 東スポ杯2歳S 評価【B】–4着
母クロウキャニオンは多くのオープン馬を輩出している子出しの良い名牝。
新馬戦こそ敗れたが、2戦目の未勝利戦で競馬をより教え込まれた印象で、今回も好位から運ぶことができれば好勝負とみたい。
血統的にも仕上がりの早いタイプだと思うものの、今回の大外枠は若干の割引が必要かなというB評価。完成度は高そう。
レース後メモ
スタートダッシュがつかずに後方2番手からレースを進める。
直線ではジリ脚で追い込んできているものの、本質的に東京コース向きではない感じか。
2022 きさらぎ賞 評価【B】–2着
前走後の鞍上談では「成長過程の中でバランスが変わってきているところ」とのことで、まだまだ完成途中でありながらも4着まで差し込んだ。
そのバランスも一追いごとに良くなってきているとのことで、間隔を空けて仕切り直しの今年初戦は大きな鍵を握る。
先日は兄のヨーホーレイクが日経新春杯を勝ったばかり、さらには昨年のこのレースを好走したということで人気をかなり集めそう。
ただ前走は人気以上には走っているものの、「一気に馬が変わってきた」と記者さんたちが煽りすぎな感も少しするので、アタマまではどうかは相手関係を見つつ慎重に検討する必要性がありそうだ。
血統ももちろんだが、育成場や預託する厩舎力の影響も大きいのか兄弟は皆仕上がり早で、新馬戦を含む2歳馬戦や3歳春まではアドバンテージを握っているイメージがつよい。
一方で古馬になるにつれて成長力ある馬たちに段々と追いつかれている印象もある。
例によってダンテスビューも稽古では手前の切り替えやコーナーリングもスムーズで大人びている姿が目立つとのことで、早い段階で一つ結果を出したいところ。
フォトパドックを見た感じだと、前肢の筋肉はかなり発達しているのに対し、後肢の筋肉のつきかたは?という感想。
前走もそうだったが、少しスタート後手になりそうな感じもありそうで。
それにしても母クロウキャニオンは本当に優秀な母馬だなといつも感心する。
レース後メモ
ややモタれ気味のスタート。道中は中団前で折り合う。
直線では勝ち馬に並ばれてからしぶとさを見せたが最後は僅かに屈した。
血統背景・雑感
父:キングカメハメハ
母:クロウキャニオン
(母父:フレンチデピュティ)
6代母:Margarethenからなる名牝系から繋がる一頭。
この牝系の活躍馬には世界的名牝、全欧年度代表馬に輝き凱旋門賞を2度制したトレヴや6カ国に転戦してG1を9勝し「鉄の女」という異名を持つトレプティクが輩出されています。
日本でも活躍馬は多数、タワーオブロンドンやオースミタイクーンとややスプリント寄りの馬からディーマジェスティやフリオーソといった中距離で底力が光ったサラブレッドたちが送り出されています。
母:クロウキャニオンも日本では一つの牝系を成せるほど仔出しの良い繁殖牝馬で、ダンテスヴューの兄弟には
キラウエア(父:キングカメハメハ)
ボレアス(父:ディープインパクト)
カミノタサハラ(父:ディープインパクト)
マウントシャスタ(父:ディープインパクト)
ベルキャニオン(父:ディープインパクト)
ラベンダーヴァレイ(父:ディープインパクト)
クリアザトラック(父:ディープインパクト)
ヨーホーレイク(父:ディープインパクト)
と活躍馬が多数。勝ち上がる率もかなり高く、優秀な繁殖牝馬といえます。
その中でダンテスヴューは、初仔のキラウエア以来のキングカメハメハ産駒で、他のディープインパクト産駒の兄弟との比較では非サンデーサイレンスであることからも、少しばかり直線でのキレ味勝負で分が悪いのかなと血統背景からは思います。
キラウエアもダートで実績を残したように、ダンテスヴューも加齢と共に筋肉が硬くなると共にスピード感がやや薄れて底力や持久力がより前面に出てくれば、ゆくゆく販路をダートに変えてきてもかなり面白い存在だと思います。
今はあまりスタートが速くないのかなと感じるのでその点を克服できればさらに一皮剥けてくると考えています[2022/04/12]
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