この記事では3月12日、中山競馬場で行われる中山牝馬ステークスの出走各馬の見解と予想を書いています。
お読みいただきありがとうございます!
競馬ブロガーTomです。
出走各馬の評価は【A】【B】【C】の三段階評価にしています。
A…本命候補
B…相手候補
C…今回は見送りたい候補
といった具合です。
A評価の馬は高確率で馬券に絡んでいます。B評価でも割と穴を拾えます。
評価方法は相対評価で、A評価馬は多くても3頭に留め、そしてC評価は頭数にもよりますが最低3頭あげるようにしています。(C評価は今回2頭とさせていただきました)
出走各馬については気になる馬、お目当ての馬の目次をタップすると一気にその馬の見解まで飛ぶことができます。
また各馬の項目下にはその馬の好走パターンに関する考察や血統背景についての記事も併せてご覧いただけますのでよろしければご覧ください。
中山牝馬ステークス 出走各馬見解
ロザムール【C】
馬場が渋って、スンナリの形であれば粘り強いのかなと思うものの、今日は他に逃げ宣言をしている馬がいるのと集中力が最後まで持つかが課題です。
集中力持続への対策として、今回はブリンカー着用のようですが時計がかかってくれること、そしてスムーズにハナに行ける展開でないと若干厳しいと思います。
シングフォーユー【A】
前走は紅一点というメンバー構成の中、展開にも前が残るもので恵まれず厳しい競馬になった印象です。
元より東京コースもこなせるタイプではあるものの、勝ちきれない部分があり、本質的には東京よりかは中山の方がベターなのかなと考えています。
今回は牝馬限定戦で、メンバー比較でも能力的にヒケは取らないと思いますし、枠もいいところに入れたと思います。一脚を活かせるようにやや前目のポジションが取れれば好勝負ではないでしょうか。
ミスニューヨーク【B】
B評価を打ったものの展開が合えば前走同様アッサリがあってもというミスニューヨーク。
今回なぜ若干評価を落としたかというと、負担する斤量が+2kgされることと前走は出遅れて関係はありませんでしたが、他馬を気にする面があるというこの馬にとっては、内枠はプラスには働かないものでしょう。
稽古では抜群の動きとのことですが、ミスニューヨークは元より稽古ではよく動くようですし、そこも大きなプラス材料としてまで見る必要はないのかなと。
前走の勝ち方がとても鮮やかだっただけに今回もいいレースを見せてほしい気持ちもありますが、十分に取りこぼす要素というのも少なくはないというように考えています。
ドナアトラエンテ【C】
超のつく良血馬もクラブの規約通りならおそらくこれがラストラン。
前走は坂を登り切るまでしっかりと脚を使った印象ですが、そこからパタリ。
どうも坂があるとそこで止まるような感じがあるので、強気には推せません。
近走の中では覇気が感じられたという前走ですが、その調子を引き続きキープしているとのこと。
うまく脚がタマれば一脚あるかなと思いますが、これまでの実績を思うに重い印は打てないという結論に至りました。
ジュランビル【C】
前走は穴評価をしたジュランビルですが、今回条件好転とは思えません…。
加齢の影響でシブさが出てきたからここで距離延長を試みるようですが、ローテーション共にプラスに働く要素とは思えません。
逃げたいor先行したいというメンバーも揃っているのと、ターコイズSでは控えるよう指示も飛んでいたようなので、今回こそ前をいかせて終いを活かす競馬を狙ってくるかなと読んでいます。
ただこれも前走を見た感じ揉まれるのは良くないと見えたので、少し厳しい競馬が予想を想定しています。
クールキャット【B】
今回穴っぽいのはこの馬かなと思っています。
昨年のフローラステークス以降奮っていませんが、前走は久々に見せ場を作った印象です。
その前走は最初のスタンド前直線から4コーナーまで終始狭いところで揉まれ続けるという決して楽な競馬ではありませんでしたが、直線でもジワジワと脚を伸ばして勝ち馬と0.4差の6着はかなりの復調を感じさせるものでした。
おそらく中山コースがあまり合わなさそうなのと、引き続き団野騎手が手綱を取ってくれないところが少し残念ではありますが、うまいこと終始スムーズな競馬ができればノーチャンスではないと思います。
あとは右回りはやや内にモタれる面があるということなので、この部分が解消できれば。
シャムロックヒル【B】
一応番手での競馬もできるとのことですが、外から被される形になった時にどうかなと思っています。
今回は外に入ったローザノワールが逃げ宣言を打っているので、これをうまく行かせながら外に切り替えることが叶えば、牡馬とも互角に走れるほどの馬なので、能力面での不安はありません。
ただそれが簡単にいかなかった時は結構脆いので、今回は少しばかり評価を落としました。
ローザノワールよりも外に入ってくれるのであればA評価でした。
ハミを替えた前走から調整は順調に積めているようですし、調子そのものは良いでしょう。
ゴルトベルク【B】
前走はやや動ききれないところはありましたが、混合戦でもありましたし、道中は落鉄もあったようでそこまで悲観するものではないのかなと思います。
斤量には恵まれていますし、適性は東京よりかは中山向きなのかなとも考えています。
稽古はこの馬なりに動いているようですし、体調そのものはかなり上向いていると見ています。
できるだけいい位置からの抜け出しに期待したいと思います。
テルツェット【B】
鋭いキレ味が最大の持ち味のテルツェット。
前走のエリザベス女王杯は流石に距離が長かったというのと、トラックバイアス的にも向きませんでした。
仕切り直しの一戦となりますが、今回の最大の敵は背負う斤量、己自身かなと考えています。
大きな馬ではないので、この影響がどうしても気になってしまうところです。
持ち味の末脚が発揮できれば、突き抜けまであっても全く不思議ないですが、やはりこの斤量が気になって評価はBに。
余計な所作が少ない田辺騎手とは手が合いそうな印象です。
ローザノワール【C】
今回逃げ宣言を打っている展開の鍵を握る一頭。
前走は見事な逃げ切り勝ちを収めましたが、楽にいかせてもらったことや、馬場的にもこの馬の味方になった印象でした。
今日は結構強烈な同型もいますし、ハナに行くまでに脚を使って終いそうな感じもあるので、前走のような粘りには少し期待できないかなあと考えています。
ルビーカサブランカ【B】
愛知杯では武豊騎手のコースロスのない見事な手綱捌きに導かれて重賞初制覇。
年齢を重ねて確かに力をつけている印象ではありますが、今回はいきなりの負担重量+3kg。
この部分が引っ掛かってB評価にしました。
前走はスタートを5分に出たものの、駐立はあまり良くなくこれが今回もとなると出遅れる可能性が他の馬との比較でやや高いのかなと。
こういったところも少しばかりではありますが不安要素です。
また中山の1800mも少し忙しそうな印象なので、競走馬メモにも書いていましたが広いコースで時計のかかる中京、阪神を舞台に積極的に狙ってみたいところです。
スマイルカナ【C】
ひと頃の勢いが感じられず、旬は過ぎてしまったのかなと感じてしまうスマイルカナ。
血統傾向的にも早熟感がありますし、特徴でもあるテンションの高さもどこまで我慢が効くのかなあという感じです。
斤量もかなり見込まれてしまいましたし、ハナには拘らないものの同型も揃いました。
先行馬の外を回るとなりますとコースロスも気になりますし、今回は厳しい競馬を想定しています。
スライリー【A】
陣営も再三コメントしているように折り合いが最大の鍵。
今回はペースもソコソコに流れそうだと読んでいるので、折り合いに関してはいつもよりも難儀するとは思っていません。
内側にいるスマイルカナやローザノワール相手にスッとついていくことができれば、スムーズな競馬ができるのではないでしょうか。
前走に関しては、直線一瞬伸びかけましたが最後は失速。
最初から馬込みに揉まれ続けた結果、気難しいスライリーは消耗してしまったと敗因を分析しています。
今回は揉まれるような枠ではありませんし、大きく巻き返しに期待したいと思っています。
アブレイズ【C】
一昨年重賞を勝った舞台でもう一花に期待したいところ。
鉄砲はあまり良くないみたいですが、今回は乗り込み量が豊富なので、状態面には不安はなさそうです。あとは実戦にいってどうでるかだと思います。
ただ今日も斤量が見込まれて56kgを背負うことに。
枠的にも終始外を回されることになりそうですし、これではやや厳しいかなと思います。
フェアリーポルカ【B】
時計がかかってくれた時にこそのフェアリーポルカは、年齢を重ねて大分追われてシブくなってきた印象があります。
前々走の福島記念でもたしかに一脚は繰り出していますが、最後はパンサラッサの作る激ハイペースに勢いを削がれての敗戦。
前走のターコイズSに関しては若干距離が短かったのと、直線ではスムーズに進路を確保できなかった点が痛手でした。
今日は外枠で末脚が活きるがどうかは展開次第なところではありますが、うまく脚をタメる競馬があればしぶとく伸び切っての先着まで考えています。
クリノプレミアム【C】
前走は4コーナーでトモを落としてしまったか、歩様に乱れがあったことから無理をさせられなかったということで度外視はしたいところ。
今日は舞台を変えてきてということになるが、ちょっと1番外の枠に入ってしまったことがどうも気がかりで強気には推せないところです。
コースの相性そのものもいいとは思いますが、一気に2Fの延長もあまり好感を持てません。陣営からも1800mは現況少し長いかもというようなコメントもありますし、今回は見送り候補にします。
Tomの予想は
◎ゴルトベルク
○スライリーにします。

訳のわからないほどの混戦ではありますが、今日は後方から追い上げる馬、逃げる馬ではなく、いいポジションから競馬ができそうな馬を選びました。
ゴルトベルクに関しては、前走は着順こそ大きくなりましたが、内容が伴わなかったものではありませんでしたし、展開が向かない中でも勝ちに動こうとしたところもありました。牝馬限定戦なら前進があってもと思います。
スライリーは、前走の内容があまりにも噛み合わなくて可哀想でした。
今回外枠替わりで、逃げたい馬も何頭か決まっているメンバー構成です。
序盤からやや流れてくれる展開になれば、課題の折り合いにもそこまで苦労はしなさそうですし、いいポジションから直線で疲れた逃げ馬を捕まえて押し切る競馬に期待したいと思います。
いつもなら一頭ですが、今日はあまりにも難しいので2頭選択で狙いを立てました。


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