この記事では2月6日、東京競馬場で行われる東京新聞杯の出走各馬の見解と予想を書いています。
お読みいただきありがとうございます!
こんにちは。完全に競馬ブロガー化しつつあるTomです。
出走各馬の評価は【A】【B】【C】の三段階評価にしています。
A…本命候補
B…相手候補
C…今回は見送りたい候補
といった具合です。
A評価の馬は高確率で馬券に絡んでいます。B評価でも割と穴を拾えます。
評価方法は相対評価で、A評価馬は多くても3頭に留め、そしてC評価は頭数にもよりますが最低3頭あげるようにしています。
出走各馬については気になる馬、お目当ての馬の目次をタップすると一気にその馬の見解まで飛ぶことができます。
本日もよろしくお願いします。
また、きさらぎ賞の出走各馬の見解記事も投稿していますので、よろしければご覧ください!
東京新聞杯 出走各馬の見解
アオイクレアトール【B】
デビューから東京マイル前後を得意舞台【3−3−2−0】として、着実に力をつけながらオープン入り。
3歳のスプリングステークス以来の再度重賞挑戦となるアオイクレアトール。
崩れづらく安定した成績が光るものの、裏を返すと決め手タイプではなく、長くいい脚を繰り出すタイプのため、最後にしてやられがちな競馬も目立っていることは事実。
改めて得意舞台で再内枠、コースロスなく先行が叶いそうなのはとても大きなアドバンテージ。
意外にも内田博幸騎手とは二度目のコンビとなるが追わせるジョッキーの方が手の合いそうな印象。
今週どのようになるかはまだ読めない部分はあるものの、先週までの東京芝でのレースを振り返ると、母父アグネスタキオンの活躍がチラホラと目立っていたので、メンバー比較でやや他が格上な印象があったとしてもノーマークというわけにはいかないだろう。
ワールドバローズ【C】
スピードとパワーにいかにも優れていそうな血統構成のワールドバローズも隣枠アオイクレアトール同様3歳時に重賞は一度挑戦したものの5着。
そこから自己条件に戻って一つずつ駒を進めて今回古馬オープン入り初戦を迎える。
前走こそ小頭数で差し切りという内容だったが、本来であれば気持ちの前向きさから前々で運ぶ競馬の方がベターな印象で、それこそ実績を残してきた阪神や中京のような力の求められる競馬場での坂を登り切ってからのしぶとさが最大の持ち味のように映る。
相手は強くなってくるが、これまで10戦して4勝、2着5回と超がつくほどの堅実派。
好枠から積極的な競馬ができれば馬券圏内は疑問も掲示板までならしっかり走ってきそうなイメージ。
走り方を見ていると東京コースとはあまり合いそうな感じがしないのと、今回の初遠征を少し減点材料として挙げたい。
ディアンドル【B】
自分のリズムで前で運んだ方がやはり良さが出そうな感じのするディアンドル。
昨年のヴィクトリアマイル以降、少し勢いが陰ってしまった印象ではあるものの、ディアンドルは隊列の並び一つ、揉まれない競馬さえできればまだ巻き返しを狙える馬。
休みを挟んだ後の福島記念はパンサラッサの大逃げについて行って厳しい競馬になったし、京都金杯はスタート後手。
その時点でおしまいとなってしまったので、参考外。
気難しい馬なので、矯正馬具の工夫にも陣営は苦慮しているようで、今回は両側にブリンカーを着用するのではなく、左のみのチークピーシーズに変更するとのこと。
トーラスジェミニとの兼ね合いもあると思うが、スムーズに先行することができれば舞台そのものは合うと思うので、超大穴で。
マルターズディオサ【C】
乗り替わりが気がかりなマルターズディオサ。
前走のターコイズステークスでは、4角をいい感じで進出したものの、直線の坂を登ったところで失速。
加えて負担重量が成績に大きく影響を与えるタイプと見ていて、まず55kgを背負った桜花賞8着、オークスは10着。秋華賞は7着。
年が変わり高松宮記念8着、ヴィクトリアマイル9着、京成杯オータムハンデは8着と奮わない。
そして56kgを背負った前走も少し厳しい競馬になった。
これまで好成績を残してきた阪神JF、チューリップ賞、紫苑ステークスや府中牝馬ステークス(この時本命)での負担重量はいずれも54kg。
牝馬の台頭が目立つだけにここも紐でという方も多いかもしれないが、筆者としては今回は乗り替わり+前述の負担重量のことからも厳しいという見解だ。
トーラスジェミニ【C】
番手でも堪えてくれるができれば逃げベスト、今回はそれが叶いそうな感じのあるトーラスジェミニ。
札幌記念や毎日王冠では流石にG2での格差があったか、着順含め厳しい競馬に。
前走の京都金杯も他馬に前に入られた瞬間にやめてしまった感じで、斤量も原因かもしれないが、どうにも集中力に欠くレースになってしまった。
直前追いまでの様子はわからないものの、中間は時計も平凡且つ少し動きも重たいイメージ。
陣営としてもよかった頃と比べると一息というコメントを出しているように完調では感じがどうしてもしてしまう。
また、今回は京都金杯から斤量も増えての58kg。
横山武史騎手が急遽手綱を取ることになったとはいえ、ここでの躍進は?
ファインルージュ【B】
昨年は牝馬クラシック戦線で活躍を続けてきたファインルージュ。
昨秋以上に成長を見せて、爪の不安もしっかりケアされながら乗り込んできているとのことで状態そのもの、そして能力の高さはこれまでのレースぶりからも疑う余地はない。
ただ、今回のレースに臨むにあたり不安点を挙げるのであれば、「左回り」ではないだろうか。
新馬戦は新潟で2着、2戦目の未勝利戦は東京で勝ち上がったが、この時はステッキに反応して内側にササり気味だったところが気になる。
オークスでの大敗は距離が長いための息切れからくるものからなのかもしれないが、本質的に左回りが得意ではないのかもしれない。
キズナ産駒の左回り重賞競走成績が良くないことも、ファインルージュ左回り得意じゃない説を後押しする。
昨年は関屋記念や富士ステークスで好走したソングラインも父はキズナだが、勝ち切れてはいない。
理由は分からないが、左回りコース(東京、中京)の芝重賞級ともなると、よほどの荒天で馬場がドボドボにならない限りは、どうしてもキレる脚を持つ馬の台頭が目立つからなのだろうか。
どちらにせよこれまでの実績と能力は高いものの、個人的に中心視はやめておこうかなという感じ。
ケイデンスコール【C】
やはり59kgは酷量に映るケイデンスコール。
これまでの実績を思えば新潟2歳ステークス1着、NHKマイルカップ2着、中京で施行された京都金杯1着と左回りのワンターンマイル戦では強さを発揮しつづけている。
また暑い時期よりかはこの時期の方が成績は断然安定していて、繰り返しとなってしまうが昨年の京都金杯を皮切りに中山記念2着、マイラーズカップを制したことが裏付けとなるだろう。
前走の阪神カップ1400mは忙しい印象で、ポジションもかなり後ろから。
最後は追い込んできているものの、流石に序盤のポジション取りが厳しい結果を呼び込んでしまった感じだ。
ここ2戦はいいポジションでの競馬ができずに結果を出せていない点から、積極性のある石橋騎手への乗り替わり。
前目のポジションでの競馬が見てみたいところだが、冒頭触れたように59kgはいかに…
ドナアトラエンテ【C】
なんとかここで結果を残したいドナアトラエンテ。
名牝ジェンティルドンナの全妹ということで注目を集め、オープン入り後は重賞を連続して狙うこと5戦。これまでは福島牝馬ステークスの2着が最高の結果。
これまでのレースの内容いかんよりも、騎乗してきた騎手を振り返っていくとルメール騎手、戸崎騎手、マーフィ騎手、川田騎手とまさに名手しか手綱を取っていない。
そうであっても結果を出し切れていない、また成績にムラがあるということは名手騎乗とあれど少し能力的にカバー仕切れない部分があるというように思える。
今回は新味を求めてデムーロ騎手騎乗とはなるものの、一気に変わってくる印象もあまり受けないというのが正直なところ。
馬体重の増減が激しいタイプで、二桁増or減も度々。
前走は+18kgでの大敗ということからも馬体重には要注目で。
カラテ【A】
連覇がかかるカラテ。
極端な枠にもならず、真ん中なら大きな有利不利もないために能力そのものは出しれそうだ。
前走のオープン戦は、爪の不安で休み明けながらも58kgを背負って力でねじ伏せたかなりの好内容だったと振り返りたい。
前々走の京成杯オータムハンデは完全に4コーナーで大きく外を回らざるをえない状況になってしまったのに加えて、開幕週の馬場に泣いたレース。
現在の東京コースの芝は概ね良好といった感じで、時計も出やすい馬場ではあるがディープインパクト×ロードカナロアであったり、ディープ×ストームキャットが占拠している感じもないので、馬場傾向的な不利も感じない。
ただカラテ自身がキレる脚を使えるタイプではないので、好位でスムーズな競馬ができることが条件とはなるだろう。
斤量面でも57kgなら許容範囲であることは前走で明らかになっているし、軽くなるのはプラス。正直大きく崩れる可能性は低いと思う。
エイシンチラー【B】
今回は古馬オープン初戦となるエイシンチラー。
距離の壁はありそうではあるが、マイルと1800mでは堅実。
前走の若潮ステークスの勝ち上がり方が秀逸で競馬上手な印象を受ける。
陣営としては春のヴィクトリアマイルが最大目標で、それと同じ舞台を経験させるという意味合いからも洛陽ステークスではなく、東京新聞杯を選択とのこと。
美浦所属馬ながら初の東京コースになるが、上手に対応できれば斤量面でも恵まれていると思うし、いきなりがあっても驚けない。
エイシンチラーの方がキレる脚を使える印象ではあるものの、隣枠のカラテ同様母父フレンチデピュティを持つことから似たような血統の特徴を持つ馬が土曜日どれほど走るのか、また時計はどれくらいかかるものなのかは要チェック。向きそう感じがあるならば両方走ってくる可能性も。
後は鞍上がどう捌くかに尽きる。
イルーシヴパンサー【A】
連勝の勢いはどこまで続くのかイルーシヴパンサー。
これまでの連勝の内容を見ていくと、追われてからの反応がいずれも素晴らしいもので、オープンでも十分通用しそうな印象を受ける。
単純な時計比較ではどうにもならない部分があるものの、3走前の東京マイル戦では同日に行われた安田記念の勝ち時計とは0.3秒差と速い時計で駆けた。
ハーツクライ産駒にしては胴短で、いかにもマイルやその前後でパフォーマンスを上げてきそうな体つき。
間隔を挟んでいる分か、1週前追いは若干重かったという鞍上談。
メタい考察になってしまうものの、田辺騎手はマルターズディオサではなくこちらを選択してきたことに能力や今後への感触の良さを得ているのではないだろうか。
このブログでは何度も書いてきているが、ハーツクライ産駒は成長力が大きな武器で、イルーシヴパンサー自身も今年そして来年が正念場といったところではないだろうか。
前を行かせてじっくり構えることからも外目の枠で大きな問題もなさそうだし、強いと称される明け4歳世代から新星誕生にも期待がかかる。
ヴェロックス【C】
復活へ向けて一つきっかけが欲しいところ。
復活というほどに大きく崩れていないところがヴェロックスの悩ましいところ、そして歯がゆいところではある。
前走もコーナーでかなり外を回ることになってしまったことが響いたようなレース内容で、終いは脚を伸ばして上位とはそれほど差のない競馬。
前走の京都金杯の時にも書いたことだが、実はマイルだと距離が足りないのではないかという疑問がつきまとうのと、マイルなら全体的に時計がかかるようなタフな展開になってくれないとなかなか前進は厳しいのではないだろうか
もう一回2000mで見たいところ。
今回も外を回ることになりそうだし、差し届かずなシーンになる可能性が高そう…。
ホウオウアマゾン【A】
気になるのは遠征競馬だけ、ホウオウアマゾン。
ホウオウアマゾンに関しては、逃げなきゃいいレースができないと勝手に思っていたが、前走は前に馬を置いてしっかり脚を伸ばしていた。
しっかりと見直さなければいけないと反省した次第。
そんな行っても控えても競馬ができるホウオウアマゾンは、今回が二度目の遠征競馬。
一度目はNHKマイルカップで、この時は武豊騎手を背に9着。
「まだトモの感じが本当のものではなく、もっとパンとしてくれば大きいところを狙える馬」
とコメント。
そのコメントの通りか秋には大幅馬体増ながらもスワンステークスで3着、マイルチャンピオンシップはグランアレグリアに0.4秒差の5着。
続く阪神カップでも2着と安定した下半期で3歳シーズンを終えた。
そして4歳となった今年こそ正念場ではないだろうか。
正直血統的には狙うならホウオウアマゾンしかない思っていたが、遠征競馬の経験の少なさとその時の結果が伴わなかったことだけが気がかり。
当初は休ませる予定が、調子の良さから急遽使うというように方針展開があったことなどから体調の良さは本当のことだろう。この馬も明けて4歳、世代レベルの高さを改めて証明する一頭になることに期待。
カテドラル【B】
昨年のマイルチャンピオンシップ以来となるが、中間はしっかり動けていたし、状態面は良好なカテドラル。
ゲートが得意ではないことから極端なレースぶりが目立ち、展開がハマってくれないとという部分がどうしてもついてくるものの、差し脚自体は常に堅実。
今回は58kgと斤量そのものはかなり背負うことになってしまうが、追いこみは侮れず。
年齢を重ねて体調的な変化の波も無くなってきていることから今回も自分のレースに徹して後はどこまで追い込みが効くかどうかに限るだろう。
カレンシュトラウス【C】
連勝を伸ばして臨んだ前走はレース中に鼻出血を発症してしまったことが大きな敗因だろう。
今回間隔を取っての出走となるが、鉄砲実績は良い馬だしそこに関しての心配はあまり必要ないように感じる。
前走後は鼻出血のケアを終えて帰厩。プールや長めに乗り込んだことで調子そのものは良いとのこと。
心配なのは大外枠や初の東京コース、さらには鼻出血というのは常に再発のリスクを抱えるもので、一度発症してから大きくパフォーマンスを落としてしまった馬を何頭も見てきているので、その点がかなり個人的には気がかり。強気には推せない。
Tomの予想
◎カラテにします。

混戦必至、正直全然決められないと金曜の時点でツイートしていましたが、1周回ってカラテに狙いを定めることにしました。
土曜芝のレースを見ていると、直線は内から4頭目5頭目くらいの馬場が伸びやすいように見えました。ただ外差しも決まる一方で内もダメだというわけでもなく、時計も出過ぎることもなくかかりすぎる感じもなく。
血統的にはロベルト持ちが上位によくきているかなあとは思うものの、ほぼフラットと見ました。
カラテは前走がハイパフォーマンスすぎた分の反動がこわいですが、格でいえば上と見て問題ないと思っています。斤量も酷量というわけでもありませんし、自身の持つ力さえしっかりと発揮してくれさえすれば、下手なレースにはならないと感じました。
この馬から見て内からも外からも行ければ行きたいという馬がいるので、その馬たちの後ろの集団で脚を溜める展開になってくれればと思います。
高橋厩舎が今月末で解散となるので、仕上がりに関しては尽くせる限りのことはしてくれるでしょうし、予想の決め手となったのはメタいかもしれませんが、そこです。
上位人気馬は不振の傾向が強いですが、先生のためにも頑張れカラテ。


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