この記事では1月10日、中山競馬場で行われるフェアリーステークスの出走各馬の見解と予想を書いています。
お読みいただきありがとうございます!
こんにちは。完全に競馬ブロガー化しつつあるTomです。
出走各馬の評価は【A】【B】【C】の三段階評価にしています。
A…本命候補
B…相手候補
C…今回は見送りたい候補
といった具合です。
A評価の馬は高確率で馬券に絡んでいます。B評価でも割と穴を拾えます。
評価方法は相対評価で、A評価馬は多くても3頭に留め、そしてC評価は頭数にもよりますが最低3頭あげるようにしています。
出走各馬については気になる馬、お目当ての馬の目次をタップすると一気にその馬の見解まで飛ぶことができます。
本日もよろしくお願いします。
フェアリーステークス 出走各馬の見解
エバーシャルドネー【B】
新馬戦はサッと好位につけて、直線コースは前を行くマテンロウオリオンをキッチリ捕らえての新馬勝ち。
ポジションこそ前だったが、藤岡佑介騎手らしい上がり最速をマークでセンスの高さを伺わせる1勝となった。
キレる脚というよりかは長くいい脚を使えるタイプで、将来性、成長力がありそうな血統構成。
最内枠からの捌きと初遠征での馬体重の増減が鍵とはなりそうだが、やはり初戦の内容からはこのメンバーでは能力上位。
中山コースもさほど問題にはならないと思う。
たとえ今日奮わなくても、先々距離延長でも活躍を見ておきたい存在。
ビジュノワール【B】
身体を大きく使ったストライドと、前走内容から気持ちの前向きさが武器だなといった印象で、ここ照準に仕上げてきた。
このメンバーに混ざってもスムーズに先行できるようなら好勝負に期待したい。
その前走はルメール騎手が終始宥めながら走らせていただけに、この気持ちの前向きさが表に出過ぎて折り合いに欠いて可能性もあるが、今回は重賞で道中のペースも上がるだけにあまり気にしなくても良さそう。
ただ血統構成的にキレる脚を持っていないので、後ろからになるようでは厳しい。
好枠から先行することがまず何よりの条件。相手には入れておきたい一頭。
スターズオンアース【A】
前走は逃げた2着馬にとってはハマった展開だったし、勝った馬がナミュールで能力も抜けていただけに3着も致し方なく。
この馬なりには伸びていたと思うし、陣営的には不満が残る内容だったようだが、持っている力を出しての結果だったと振り返る。
これまでの3戦を見ていると直線で右にモタれていってしまう一面があるので、初の右回りもむしろプラスに働きそうなイメージ。
今回のメンバーに混ざれば能力、総合力に優れている印象で、血統傾向的にも今はミスプロ系がマッチしている感じ。
内枠でロスなく運べるのはプラス、あとは包まれたり上手く捌ききれないレースにならなければ好勝負になると思う。
ニシノラブウインク【C】
6月末の新馬から堅実に良績を残し続けて5戦目にして未勝利戦脱出。
今回は昇級、使える脚に限界があるタイプで、東京コースというよりかは中山や直線が短いコースの方が合いそうな印象。
人気をそれなりに集めているのは、これまでに負けてきた相手関係からだろう。
新馬戦は2着にソリタリオがいたり、未勝利ではサークルオブライフに敗れていたりと負けてきた相手にG1馬や重賞で上位人気に推されている馬がいることから相対的にこの馬の評価も上がっているものだと思う。
ただニシノラブウインク自身は未勝利を抜けるまでに時間を要しているし、どうしても決め手にも現状欠く。
今回のメンバーに混ざるとやや能力的にも見劣る印象。
12月いっぱいまで使われていたAコースの時は分かりやすくエピファネイア産駒やロベルト系の馬が活躍を見せていたものの、今はコースも替わり傾向があきらかにミスプロ系へと移ってきてる点からも強気には推せない。
スクルトゥーラ【B】
デビュー2戦目、今回は距離延長となるスクルトゥーラ。
横山武史騎手に鹿戸厩舎とエフフォーリアコンビで重賞タイトルへ挑む。
新馬戦はスタート5分から流れに乗って前を見る位置。
直線は外目に持ち出して長くいい脚を繰り出しての新馬勝ちだった。
一度放牧に出されて年末の時点で10キロ体重も増えたとのことだが、新馬の時点では線がまだまだ細くしっかりしていない点から中山コースへの替わりはあまりいい感じはしない。
距離延長に関しては全く問題ないと思うし、癖もなさそうな感じを受けたので右回りでも大きな問題がなさそう。
血統的には馬場傾向に合うロードカナロア産駒、そして母型を遡るとシンコウラヴリイやキングストレイル、コディーノを輩出しているハッピートレイルズの牝系。
データ的にはあまり良くないデビュー2戦目や、多分あまり向きではない中山コースということを差し引いても手が届くシーンまで考えておきたいところ。
スピードグラマー【C】
外国産馬らしく仕上がり早で、早くから活躍を見せてきたスピードグラマー。
本質的には2走馬こそ勝ちきれなかったものの、ダートが合いそうな感じ。
今はその仕上がりの早さからシンプルなスピード比べで、優位性を保って位いるような競馬ができていたが、そろそろそれも厳しくなってくる時期に差し掛かる。
今回は相手も揃っているし、ここは静観妥当か。
自己条件戻りでダートに替えてから、積極性を見せられそうな時こそチャンスの機会として狙ってみたい。
ブルトンクール【B】
血統バランス的にはちょっと体力面やスタミナ面に振り過ぎなのかなあと思うブルクントール。
サンデーサイレンスのクロスでスピードを補填することを期待したのかなあという印象も受けるものの、マイルのスピード勝負では厳しい気がする。
牝馬ではあるものの、更なる距離延長で見てみたいところ。
未勝利戦は決してゆったりで楽なペースでの逃げ切りではなかったので、やはり体力に優れていると思うし、自己条件戻り+距離延長、できれば東京などではなくて小回りコースや全体時計がかかりやすいコースでの前進に期待したいところ。
ライラック【A】
前走から振り返ると初の遠征が堪えてしまい大幅馬体減。
それでも道中は好位から流れに乗って競馬ができていたし、勝ち馬のジャスティンロックが進出していった場面では一緒に脚を伸ばして一度は2番手まで上昇するなど見せ場も作った。
直線ではガス欠になってしまったものの、能力があるところは示したと思う。
今回は遠征がないのはプラスだろう。
ただ、オルフェーヴル産駒らしさも全開のようで、馬運車に乗るまでにかなり時間が要したりと気性面には課題を残す。
それもあまりにも酷いようなら、出走回避して仕切り直すつもりだったようだし、出てくる以上は大きく心配する必要はなさそうだ。
まだレースで気難しいところは今のところ見せていないものの、一度カリカリしだすとカイの食いも気になるところ。
馬体の回復が課題で、馬体重が戻らないようであれば軽視でも。
大きくプラス馬体重で、能力全開ならこのメンツに混ざっても十分に戦える。
エリカヴィータ【A】
ルメール騎手と国枝厩舎。
アーモンドアイコンビで臨むエリカヴィータは母がキンシャサノキセキの全妹と血統の何でも屋さんキングカメハメハという血統構成で、傑出した良血馬。
新馬戦の内容を振り返ると道中は馬群の中で進め、教育的な内容。
そして直線コースは外に持ち出し徐々に加速。
最後の100mでまた一段とギアが上がったような感じで余力もまだ残していそうな印象を受けた。
従順そうで右回りでも全く問題なさそうに映ったし、間違いなく有力な一頭。
まだ緩いところもあるようなので、今後の成長にも期待してマイル前後での活躍に期待したい。
スプリットザシー【C】
新馬戦を勝利で飾ったあとは「まだ幼いところがあって気性的成長が急務」と鞍上からのコメント。
牝馬ながらにも果敢に朝日杯に出走。
スタートがあまり決まらず、あくまでも自分の競馬に徹した感じ。
直線もフラフラとしながら走っていたし、一気のメンバーレベルの上昇にはついていけなかった。
今回メンバーは緩和されるものの、初の遠征をクリアできるかが課題。
また跳びを活かすには開幕週のようなパンパンの良馬場の方が合うだろう。
今の中山競馬場の芝とも微妙に合わない感じも…。
台頭には展開的な助けが欲しいところ。
ウラカワノキセキ【C】
新馬戦、勝ち上がった未勝利戦ともにダートの短距離戦。
今回が初の芝コースそして1600m戦に臨むことになる。
父ヘニーヒューズに母父はフジキセキ、兄弟馬には先日のYJSファイナルラウンド第2戦を飛田騎手と勝利したマーキュリーセブンがいて、いかにもダートで本領発揮が叶いそうな血統構成。
やはり見てみたいのは自己条件に戻った後のダート短距離戦。
フェアリーステークスのレースデータから見ても芝経験や1600m戦経験がないことには成績に乏しく。
チャレンジャーという立場で、どこまで食らいついていけるか。
ユキヤナギ【C】
短距離を中心に使われているものの、距離延長orダート替わりで新味がありそうな存在なユキヤナギ。
未勝利突破後は、上位には絡めていないものの末脚は堅実で、大敗せずに結果をまとめてきている点はプラス。
距離延長も悪くないと思う。
兄弟馬を見ても兵庫県競馬で活躍を見せたマイタイザンや、他もダートを中心に活躍している馬が目立つ。
ユキヤナギも同様にダートへ目を向けてきた時の活躍に期待したい。
ヴァンルーラー【C】
初重賞挑戦となったアルテミスステークスでは全く見せ場を作れず惨敗。
間隔を取って今回立て直してあとはどこまでやれるかに尽きる。
母カロンセギュールはいかにもダート短距離向きな血統で、兄にはホッカイドウ競馬の短距離で活躍しているイダペガサス(父ゴールドアリュール)がいる血統。
ルーラーシップ産駒のヴァンルーラーは母の特長にスタミナを補填されたような構成となっているので、芝というよりかはダートで一度走りを見てみたい。
ポケットシンデレラ【B】
人気薄でも逃げきれたのは、デビュー戦は菱田騎手の好判断も光った1戦だったと振り返る。
いかにもエピファネイア産駒、そして母父ジャングルポケットを感じさせるスタミナで押し切る走りがストロングポイントだと思うので、距離短縮は気になるところ。
それでも前にいく競馬を前回同様にするのであれば要注意だと思うし、抑えておいてもバチは当たらない存在だ。
テーオーシャルマン【C】
デビュー勝ちをおさめたが、前走は大きく崩れてしまった。
血統からみていくと日本で主要なキングマンボ系にサンデーの肌と綺麗な構成で、芝で活躍しても全くおかしくない血統。
ただ今回初芝での重賞は軽視したい。
データ的にもこれまでに芝の経験や、1600mの経験がない以上は強気にはなれない。
フィールシンパシー【B】
いずれも同距離で競馬を続けて、今日は前回と同じ舞台。
未勝利を脱した前走は、展開にも恵まれつつ最後は減量騎手の特典が後押ししてくれた感じ。
経験値を買いたいところだが、大外枠を引いてしまった点は手痛く、あとはどれほどスムーズな競馬ができるかに尽きると思う。
血統的にキレ味に期待することは酷で、ダートでめちゃくちゃ強そうな構成なので、前々での競馬であとはどこまで頑張れるかがフィールシンパシーの身上。
坂井騎手への急遽乗り替わりはマイナスにはならないと思う。
積極性溢れる騎乗で能力を出し切る競馬に期待したいところ。
枠はマイナスも、ポケットシンデレラについていくようなイメージで、思いの外良い流れで競馬ができる可能性もあるので抑えたい。
Tomの予想
◎ライラックにしました。

混戦且つ例年荒れているイメージのある重賞ですが、人気サイドから入りたいと思います。
というか思っていたよりも人気になってしまった印象です。
ライラックは前走の敗因が遠征からくる馬体減やタフさが求められるコースも厳しく、さらには展開的にも勝ち馬に早めにこられてしまったなど明白なもの。
新馬戦のパフォーマンスを出すことができればこのメンツでもと思います。
ですが、最大の鍵は見解にも書いたように馬体が戻ってくるか否かにかかってくるといっても過言ではありません。
中山はコース設定が替わって、キングカメハメハやロードカナロアを持っているミスプロ系の馬の活躍がかなり顕著になっているので、母父キングカメハメハを持っているライラックを狙い撃ちします。
迷ったのはエリカヴィータ。
この馬もキングカメハメハを父に持ち、そして母はキンシャサノキセキの全妹と超良血馬。
期待できるものの、レース傾向的には1戦1勝馬があまり奮っていません。
気難しいところを内包しているので、惨敗も覚悟の上ですが、ライラックを推したいと思います。


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